KENJI ENDO

KENJI ENDO

EUREKA! with Detroit Swindle

from November 2012 to March 2015…

2012年11月末のこと。

いつもの様にSoundcloudでDirt Crewというレーベルの新譜をチェックしていたら、たまたま恥ずかしくなるほど大胆なボーカルをエディットしたGuess Whatという新曲に出会った。

ボーカルとは裏腹にトラックはハウスの歴史を知った上で意識的に演奏されるアナログ機材の音があり、新しさを醸し出しているのが特徴的だなと感じた。

その後、12月3日にこの楽曲はリリースされた。

現場ではじめて聴いたのは12月30日にsolfaで開催された大阪のDJ Yashimaさんが主宰のHush!というパーティで友人のアイコちゃん(Aiko Morita)がDJしている時。

ブースの中まで行って、これGuess What?ってアイコちゃんに質問しました。予想通り、Guess Whatで合ってました。

この曲やっぱりいい。

同じ曲でもかけるDJによっては聴こえ方・伝わり方が大きく変わるので、彼女がかけてくれて良かったなーと思い、確信を得てその他の曲もチェックし現場でかける様になりました。

上記の様に当時のことは今でも鮮明に覚えています(一応、アイコちゃんに確認したけどw)。

この作品です。

 

Detroit Swindle - Guess What EP [Dirt Crew Recordings]

Detroit Swindle – Guess What EP [Dirt Crew Recordings]

 

この音楽はどんな意図で生み出されたのだろう?タイトルは何を意味するのだろう?

気に入った曲は上記の様なことを考えながら何回も聴いてみる。

Guess Whatという曲のタイトルを直訳すると「何か質問ある?」、Detroit Swindleのイメージと合わせて意訳すると「何か文句あんのか?(`◇´メ 」という感じでしょうか?w

個人的には2013年のベストトラックとなる位に文句のない出来映えです。この曲と出会えて良かったと思う。

「新しい音楽と出会うことは新しい人との出会いでもある=新しい人との出会いは新しい音楽との出会いでもある」自分はこう考えています。

だからこの曲と出会った時は衝撃的でとてもうれしかった反面、半信半疑でもあった(人間との出会いでも同じ、衝動的でとてもうれしかった時の後に冷静に考えると疑い深くなることがある)。

なぜかと言うと自分の中にはハウスクラッシックスのただの焼き増し、という意見と、ただの焼き増しではなく彼らのエッセンスがちゃんと注ぎ込まれて新しさがあるという意見があったから。
だからアイコちゃんがDJでかけた時は後者の意見が完全に上回った。なぜなら自分は彼女が目指す(今は変わっているかもしれないけど)歴史は繰り返すとしても温故知新を忘れてはならないという選曲をするDJのポリシーを知っていたから。自分も同じ考えを持っていたし、人間としてもDJとしても彼女を信頼しているからです。

「同じ曲でもかけるDJによって聴こえ方・伝わり方が大きく変わる」というのは、もしもこの曲を知らない人がかけていたら聴こえ方や伝わり方はどうなっていたかなーと思う、という意味です。

それとこの曲をなんで作ったかをDetroit Swindleに会って直接聞くまでは「とても衝撃的でうれしかった」「彼らのエッセンスがちゃんと注ぎ込まれていて新しさがある」という直感的な捉え方を信じ、初志を貫いてかけて行こうと覚悟しました。

彼らもこんなに大胆な曲を世に送り出すのは一か八かの挑戦だったと思うし、その覚悟や心意気を素直に受け止めようと思ったから。出る杭は打たれるというのは日本の代表的なことわざですが、それは世界でも同じ。大胆に出るほど賛否両論がある。

 

「ハウスはソウル=魂=感情が存在する音楽」だと一般的に言われますが、まさにこの曲はそれの塊だと思う。なくなりはしないけど、時代と共にそんなハウスが少なくなって来て、こんな作品を心待ちにしていた方もいると思う。

そんな心待ちにしていた方の要望に応えるがごとく、彼らは大ヒット。

彼らの作品は2015年の今も変わらず彼ららしく、裏切らない。

ヒットしたからEUREKA! でDetroit Swindleを呼んで紹介する訳じゃない。なんでコラボするかの理由、それはまず第一にDetroit Swindleが大好きだから。だからずっと新譜をチェックして応援してきた。

ミドリもシオもアイコちゃんも、そして自分もDetroit Swindleが大好き。もちろん出演してくれるDJ達もDetroit Swindleが大好き。それが第一です。だから友達=大好きな人達やDetroit Swindleが好きな人達に聴いてもらって、EUREKA! というパーティの場で気持ちを共有してほしい。そこからつながる何かがあるはずです。そこでは「新しい人との出会いは新しい音楽との出会いでもある」ことがあるかもしれません。

 

彼らのギグはとても貴重です。なぜなら忙しくて今後、いつ日本に来れるか分からないから。EUREKA!に出演するのも=日本に来ることになったのも運が味方してくれた位の感じ。昨年からずっとコンタクトをとってタイミングをうかがって来たから。

 

だからより一層、彼らのDJを聴きに遊びに来て欲しいと思うのです。

EUREKA! with Detroit Swindle

3月6日 EUREKA! with Detroit Swindleへの物語は2012年11月から少しずつはじまり、約2年以上を経てもうすぐ実現する。

そしてやっとGuess Whatの本当の意味を彼らに確認することが出来る。

そう思うと、本当に楽しみ。

 

EUREKA! with Detroit Swindle
http://www.air-tokyo.com/schedule/1964.html