KENJI ENDO

KENJI ENDO

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訳あって、と言ってフェイスブックページやホームページを準備しました。

訳あって、と言ってフェイスブックページやホームページを準備しましたが、その訳はKizi Garden Recordsを運営する二人の強い要望にあります。

レーベルをやる上で作品の良し悪しがまず第一ですが、それ以外にも作品を聴いてもらったり、アーティストを紹介したりやるべきことがたくさんあります。

その一つにアーティストのマネージメントということがあります(日本ではマネージメントをプロデュースということもあるか)。アーティストに良い作品を作る環境をいかに整えられるか、を第一に様々ことがあります。

彼らはまだ若いですが、頻繁にやり取りしていてアーティストをマネージメントする意思や器量、知識や能力、将来性があると感じた。

おいケンジ、あれやれ、これやれ、ああやれ、こうやれとw

そんなKizi Garden Recordsというレーベルは24才のErwan Heisenbergと22才のNicolas Parangoが今年立ち上げたカナダ モントリオールを拠点とする新しいレーベルです。

Kizi Garden Records
https://www.facebook.com/kizigardenrecords

Kizi Garden Recordsは6月に1stをリリース、7月に2ndをリリースし、8月18日に3rdとしてThe Background EPがリリースされました。

彼らは1,500万人を超えると言われているSoundcloudで自分を見つけてコンタクトして来てくれました。昨年リリースしたOUTDRAWのリミックス音源と当時アップしていたデモ音源を聴いてEPのオファーをしてくれた。

このEPはひとまずデジタルリリースですが、(ぶっちゃけ言うと)売れたらバイナルでリリースするとのことです。リリースの時期は未定ですがリミックスも考えてるらしい。

先に向けて色々な事情はありますが、それは抜きにして自分のバックグラウンドを反映した作品で自分でも大好きな3曲です。その分、精一杯作りました。正直に言うと曲を買ってほしいですw

iTunesだと一曲 ¥250、3曲だと¥600。

iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/the-background-single/id900849290

誰が購入してくれたかは自分は把握出来ないため連絡を頂けると助かります。

お願いしたからには何かで恩返ししますので応援をお願いします m(._.)m

今、彼らのことを日本語で説明できるのは自分しかいないと思い、簡単ですがレーベルオーナーのErwanに色々聞いてみました。

長いですがこれを機に読んで頂けるとうれしいです。

彼の両親は週末によく遊びに行く人で連れられて14才の時(2004年)にはじめてパリのクラブに行ったらしいです。当時のフランスは飲酒、喫煙(学校内)の法定最低年齢(今は引き上げられています)が16才。

下記のサイトは2008年の調査ですが当時の情報として参考になります。

フランスと日本の喫煙と飲酒の法的最低年齢
http://www.nippon.fr/ja/archives/118

更にクラブのエントランスでは身分証明書の確認はなく、見た目で判断して入場を判断していました。Erwanは14才でも外見が老けていたから問題なくパスしたらしい。これはフランスをはじめヨーロッパではよくあることです。

日本が20才以上でないと飲酒・喫煙が出来ない法のもとにあるため、彼らの経験は早いと感じるかもしれません。そういった事情で彼らを含め、海外の一部の地域ではダンスミュージックの文化に早くから触れることができる。一概には言えないけど、これがDJやダンスに興味を持ったり、作曲のスタートやレーベルの設立に至る年齢が早い理由の一つかもしれません。

Erwanの好きなアーティストはカナダ人プロデューサーのFrivolous。2011年にCadenzaからアルバムをリリースして話題となったアーティスト。

Frivolous – Meteorology [Cadenza]
http://www.residentadvisor.net/review-view.aspx?id=8651

今となっては世界の一大レーベルとなりましたが日本でもCadenzaが話題になりはじめた時期ですね。カナダ出身のアーティスト FrivolousがキッカケでCadenzaを知った彼はバイナルの再興に貢献したレーベルの運営方法に興味を持つとともにハウスだけにこだわらずテクノもKizi Gardenのメニューに入れた訳です。

一方、彼の好きなレーベルはフランスのEd Banger。

Ed Banger
http://www.edbangerrecords.com/

テイストや細かいジャンルで比較するとCadenzaとは対照的ですが、Justiceを輩出したフレンチハウスの著名レーベル。彼がこのレーベルをチョイスした訳はカナダがフランスと深い関わりがあることの他にレーベルの運営の仕方にあります。爆発的に流行るとそれを維持する方が困難になる。Ed Bangerもその状況に陥った。しかし最近は音楽性を拡大し方向転換した。苦しみを乗り越えたこれからが彼らの腕の見せ所であり、先人の行いに学ぼうとするErwanが注目すべき点です。

Erwanは今年レーベルをスタートさせる前、2013年にHouse of Wandersというパーティをスタートさせた。彼らが愛するモントリオールで彼らが大好きな音楽を伝えるために、KinjoというレーベルのオーナーでありOM, Editorial, Tango, Timewarp, Alphabetからリリースしているモントリオール拠点のDave Allison・シカゴ Gramaphone ReordsのA&R/BuyerのGarrett David・フランスを拠点としLocal TalkからもリリースしているFullbert・フランスを拠点とし2020 VisionやBass CultureからリリースしているAndrade等を召喚して開催しています。パーティの規模はEUREKA!と同じ位。

彼らはLocal TalkはもちろんAtjazz Record Company、Lost My Dogなどのレーベルが好きで好みは自分とばっちり合います。

House of Wanders
https://www.facebook.com/housewanders

自分を見つけてくれてありがとう。

日本から10,000km以上離れた地にいる彼らと音楽一つで出会う。

日本を”日出ずる国”と尊重し、とても日本を愛している親日家。

好みだけでなく、気も合うはず。

距離は離れているけど、音楽を愛し続けお互いにがんばろう。

いつか彼らに会いたい